理事長ごあいさつ
障害がある子どもたちの教育に20年以上携わってから、4年前から障害がある子どもや大人の相談事業所を始めた。福祉の仕事をしたことはなかったが、相談事業所は少ないのでけっこう依頼が来る。地域の障害福祉事業所に出入りするようになり、それぞれの事業所が利用者さんを尊重し、事業所同士が協力する姿勢で仕事をしていることに心地よさを感じる。
相談事業所を始める前から、潟上市役所と協力して、中学生の学習支援をしていた。退職教員である女性スタッフたちとアルバイト学生たちが、和やかに中学生を支援している。ひどい吹雪の中を30分も歩いて勉強のために来る中学生もいた。高校進学の時点で夢を失うことがないように生徒たちを手伝いたい。
「どの人をも尊重して対応しよう」と思っているのだが、時にはそうできていない自分であることもよくわかる。過去にご迷惑をおかけした方々に、「すみませんでした」。欠点があり、それに振り回されながらも、前に進んでいきたい。
障害や心の問題で困っている人たちやその家族の力になりたいと思う。心理学や特別支援教育についてまじめに勉強してきたつもりだが、現実にこの人たちの前で、何の力もないことがある。それでも、何もしないより、支援のための活動をしたほうがいいだろう。いくらかでも役に立つだろう。余計なことをして、かえって困らせることがありえるので、気をつけて活動していきたい。
現在当NPO法人で行っている事業は、中学生への学習支援、障害がある人や子どもへの計画相談支援・障害児相談支援、障害がある子どもたちへの児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問(多機能型事業所)である。これらに加えて、ボランティア活動として、少しだけ、不登校気味の子ども、引きこもっていた若者の支援を始めた。これをやや拡充していきたい。
「私には何の力もないけど、そうじくらいなら手伝うことができるよ」と言ってくれる地域の年配退職教員がいる。ひきこもっていた若者と一緒にモップをかけてくれたら、それも大きな支援ではないだろうか?
「高卒認定試験に合格したい」という若者たちを今、現に支援している。
不登校の子どもたちにも支援ができるのではないだろうか?
今の時代は、相談できる場がいくらかあるけれども、実際に子どもが生きる場の一つとして機能できるのではないかと思う。「どうしたらいいか?」と悩んでいる親子の力になれないだろうか?
これらの事業でまず大切なことは、当事者と家族の話をていねいに聞くこと、信頼関係を築くことである。これなしには、何も始まらない。どんな時もこれが大事。
今の事業をより深くしていきたいし、拡充していきたい。発達障害がある子ども・家族への支援にも力を入れていきたい。
この支援をする場合、支援者が自分の経験や考えだけで動くのではなく、相手を尊重しつつ科学的な理論を取り入れた支援が必要である。支援者は、何とか助けたいと良心的に対応しようとするのだが、現実にはこの子どもたちが提供された支援にうまく応じられないことがある。また、自閉症スペクトラム・ADHD・学習障害といっても、現れる状態は一人ひとり異なるし、併存する障害や病気がある場合も多い。発達障害についての科学的な知見はどうしても必要である。
本人・家族からの話をよく聞き、生育してきた間の情報を得ること、本人たちの要望を理解すること、協力関係を形成して、保育園、幼稚園や学校と福祉サービス事業所からの情報を得て、より的確なアセスメントを行うことは必須である。連携して支援にあたる。そうしないとなかなか的を射た支援にならない。
現在の事業を充実させながら、不登校、ひきこもりの方々の支援を開始し、障害がある子どもたちの支援の拠点になりたいと思っている。私が生きている間に少しでも形にしたいと思う。
NPO法人男鹿潟上南秋教育会館 理事長 小野基司
(保有資格:小・中・高・特別支援教育教員免許所持、
公認心理師、学校心理士、自閉症スペクトラム支援士、相談支援専門員)
NPO法人について
平成25年4月2日に成立
理事長 1名
理事 2名
監事 2名
一般会員 22名
相談の料金について
全ての相談は無料です
・1時間100円~ でお部屋をお貸ししています。
・1階に2部屋、2階に2部屋お使いいただけるお部屋があります。
・貸出日時 平日:10:00ー17:00
土・日・祝日・夜間は相談に応じます
お問い合わせ先 TEL:018-853-8664 担当 : 小野
メールアドレス:okana93_11@galaxy.ocn.ne.jp
↑1階 研修室(小)
広さ : 18㎡
備品 : 長テーブル2 イス8
↑1階 研修室(大)
広さ : 86.12㎡
備品 : 長テーブル12 イス20 エアコン付き
↑2階 研修室(中)
広さ : 20㎡
備品 : 長テーブル4 イス8
↑2階 和室(20畳)