ただいるだけで、人が人を助けることがあるのですね

ーー  1月23日  ーー

 障害者の相談事業所の相談支援専門員である私が支援する人たちには障害がある。私の事業所と契約しているKさんは就労継続支援A型事業所を利用している。Kさんはあるがままの自分として生きている。ごく普通に仕事をして、この事業所の利用者さんたちから慕われている。ミスが少ないとか、素直であるとか、円満な人なのだが、それはKさんが特別ということではなく、一般的にこういう人はいるよね。

 このA型事業所でKさんを特別に慕っている方がいる。精神障害があれば、生きていくことが特別につらいこともある。この方は一週間連続して休まずに勤務を続けることがなかなかできない状態が続いていた。そこにKさんが現れた。この方はKさんを慕って、いつも一緒にいたいと思い、それをKさんは受け入れて-Kさんは誰をも分け隔てなく受け入れる―この方の思いは達成されている。

 予定していた勤務日の半分ぐらいも休んでいたこの方は、驚いたことに、ほぼ毎日出勤して働くようになった。事業所のスタッフは、どの利用者さんも働きやすいように配慮をしている。この方も、そのような環境で努力して働こうとしてきたが、それでも休まざるを得なかった。ところが、Kさんとおつきあいするようになって、毎日出勤するようになった。すごいことだと思う。

 私がKさんにこのことをホームページに書いていいかと聞いたら、いつものごとく「ああ、はい」と、こころよい返事。「相手の方もいるから、その方もいいかな?」に「いいですよ」と軽い返事。

 Kさんは自分でたいしたことをしているとは思っていないし、実際すごい努力をしているのでもない。けれども、すごく人にいい影響を与えている。これって、なんだろう?なんだかわからないが、実際にこういうことが起こっている。

 Kさん自身、身体障害があって、加齢から痛みも出ている。本人のせいでもないのに軽くもない病気がやってくる。つらい体験を繰り返してきたようだ。自己評価も高くないようだ。でも、Kさんと話していると、ざらざらした感じがない。「どうして?」なんて考えたってわからない。実際にこういう人がいて、この方の周りの方々を具体的に何かをして助けるということでもなく、ただ一緒にいれば落ち着いて、とても助かっているという人たちがいるという事実。よくわからないのだが、神様仏様のような人だと私は思う。

雪だるまたち